各種クワガタのブリーディング

このコーナーでは各種クワガタのブリードについてご紹介しています。
ご紹介している内容は私の主観に基づくものであり、いかなる場合でも保証は致しかねますので予めご了承ください。

フタマタクワガタ(Hexarthrius属)

ノコギリクワガタ(Prosopocoilus属)

ツヤクワガタ(Odontolabis属)


フタマタクワガタのブリード(産卵編)

マンディブラリス・パリーなどのフタマタクワガタは、基本的に材産みの種類です。マットに産卵することは殆どありませんので、いかに良い産卵材を使うかが産卵に繋がってきます。産卵材はクヌギ・コナラの種類は問いませんが、どちらかというと柔らかめの産卵材を使ったほうが良い結果が出ています。
フタマタクワガタはタランドゥスやモセリオウゴンオニのように材に穿孔して産卵することはないので、何本かの材をセットして♀が気に入った材に産卵してもらうということになります。
主なセット方法ですが、大ケースもしくは中ケースの底に発酵マットを2〜3センチ固く敷き詰めます。その上に加水した2〜3本の産卵材を横置きしその周りを発酵マットで軽く埋め込んでおきます。加水の方法ですが、別の飼育ケースに産卵材を縦置きで並べ水を張ります。そのまま5時間ぐらい置いておくと材が水を吸い上げますので、水の吸い上げが止まったら加水終了ということになります。私の場合は加水が終了したら皮を剥ぎ、そのまま陰干しすることなくセットしてしまいます。
さて、人によっては産卵材を埋め込まずにセットする方もいますが、私の場合は埋め込んだ方が良い結果が出ています。ただし、種類によっても多少の違いがあります。マンディブラリス・パリーなどは軽く埋め込んだ方が効果的ですが、フォルスター・メルキオリティスなどは埋め込まない方が良い結果が出ています。
その後、セットしてから20日ぐらいを目途に材の状態を確認します。その時点で材を齧った跡があれば、ピンセットで少し穿ってみましょう。卵が確認できれば、産卵は成功しています。
産卵が確認できた後については2通りの方法があります。一つは産卵の確認できた材を発酵マットで埋め込んで、そのまま2ヶ月ほど待ってから割り出すというものです。もう一つは卵の状態で割り出し、無添加一次発酵マットで保管して孵化させるというものです。
前者は卵が腐ってしまうというリスクはありますが、より自然の状態で孵化させることができます。後者はプリンカップにマットを入れたもので卵を保管しながら孵化するのを待つという方法なので、卵の状態が観察できるという利点があります。

フタマタクワガタのブリード(幼虫飼育編)

フタマタクワガタの幼虫は発酵マット・菌糸どちらでも飼育可能といわれています。飼育ギネスを見ると菌糸飼育したものが殆どなので、サイズを狙うのであれば菌糸飼育ということになりますが、より安全に飼育するのであれば発酵マットによる飼育をお勧めします。ただし、無添加の発酵マットよりは添加剤入りの二次発酵マットのほうが幼虫の成長が良いと思われます。
二次発酵マットについては自分で作成する方法もありますが、最近は通販で質の良い発酵マットが手に入りますので購入する方がお手軽だと思います。過去に自分で作成したこともありますが、作る度に品質の違うマットが出来てしまう・・・なんてことも良くありました。二次発酵マットにも色々種類(発酵の度合い)があるのですが、概ねマットの色で判断できると思います。俗にアンテマットと呼ばれる茶褐色をした発酵度合いの高いものから、クルビマットと呼ばれるアンテマットよりは発酵度合いが低く色も薄めのものまで様々です。私の場合はアンテマット2に対しクルビマット1の割合でブレンドのうえ使用しています。粒子の細かいアンテマットに粒子が少し粗めのクルビマットを混ぜることにより、幼虫の餌喰い状況が確認できるメリットがあるからです。
初齢幼虫割り出し後は一時的にプリンカップで保管しますが、まずは450ccぐらいのガラス瓶もしくはブロー容器に移して飼育を開始します。2〜3ヶ月すると幼虫は3齢になっていますので、その時点で♂・♀を判別し♂は1,500cc以上のガラス瓶へ、♀は1,000ccのガラス瓶へ移します。ここで注意点ですが、フタマタクワガタの3齢幼虫の場合はブロー容器を使わないほうがいいと思います。なぜならブロー容器だと齧られて穴が開いてしまう恐れがあるからです。幼虫の大顎も力強く成虫に負けず劣らず凶暴な種類なので、私の場合はガラス瓶を使うように心掛けています。
マンディブラリスの場合で羽化するまでの期間は♂で約1年、♀で8〜10ヶ月ぐらいかかります。♀では途中マット交換が1回必要になりますし、♂の場合は2〜3回マット交換が必要になります。これはあくまで温度管理されている飼育環境での話ですから、飼育環境によっては幼虫期間が長くなったり短くなったりするでしょう。また、フタマタクワガタの種類によっても、多少の違いは出てくるのではないでしょうか。

フタマタクワガタのブリード(ペアリング編)

フタマタクワガタに限らず大型種の場合には、♀が鋏殺される恐れがありますので注意が必要となります。しかし、ペアリング時に起こる事故は、♂・♀どちらかの成熟度合いが完全でない等の原因が考えられますので、しっかりと成熟したペアを使えばペアリングは順調に行われます。飼育していた♂・♀が羽化ズレしてしまった場合には、WD(天然物)♂を種親に使うのがいいでしょう。パリー・マンディブラリスなどのスマトラ島のフタマタクワガタは春〜秋にかけてかなりの数入荷されてきますので、羽化ズレ対策にはもってこいということです。
ペアリングについては小ケースで行います。ケース底に成虫用の粗めマットを敷き、産卵材の割り出し屑を入れておきます。その中に♂・♀をいれて2〜3日様子を見てみます。あとケースの中にはできれば餌皿を入れてゼリーをセットしてください。ゼリーがこぼれてマットが汚れることも少なくなり、また♀が餌皿の上でゼリーを食べている間に交尾が行われるので一石二鳥なんです。成熟した♂は交尾意欲が旺盛なので、数時間後には餌皿の上で交尾しているのが確認できると思います。
交尾が確認できたら2〜3日で♂・♀を離すようにしてください。そのまま一緒にしておきますと、♂が♀を追い掛け回し最悪の場合は♀が♂に鋏み殺されてしまいます。そうなるとせっかく交尾が成功しても台無しとなってしまいますので、注意が必要です。


ノコギリクワガタのブリード(産卵編)

ノコギリクワガタは、マットに産卵する種類と材に産卵する種類とに分かれます。私が過去に飼育した中では、マットに産卵する種類は国産ノコギリ・ギラファノコギリ・ファブリースノコギリ・ラフェルトノコギリ・ラテラリスノコギリです。反対に材に産卵する種類はウォレスノコギリでした。
まず最初にマット産みのノコギリクワガタは、いかに良質な発酵マットを使うかが産卵に繋がってきます。俗にアンテマットと呼ばれる良く発酵した二次発酵マットで、特に目の細かいものが向いています。粗めの場合は篩いに掛けて目を細かくするとよいでしょう。産卵材は入れても入れなくてもいいですが、私の場合はマットがもったいないので入れるようにしています。主なセット方法ですが、大ケースもしくは中ケースの底に発酵マットを5センチくらい固く敷き詰めます。その上に1〜2本の産卵材を横置きしその周りを発酵マットで軽く埋め込んでおきます。マット産みのノコギリクワガタはケースの底を中心に卵を産み付けますので、産卵したかどうかは見れば分かります。セットしてから10日ぐらいたてば、ケースの底に卵が確認できるでしょう。あとはそのまま孵化するのを待って、初齢幼虫になってから取り出せばOKです。
次に材産みのノコギリクワガタは、産卵セットの仕方はマット産みとほとんど変わりませんが、柔らかめの産卵材を多く入れるのがポイントとなります。中ケースで産卵材3本といったところでしょうか。外から産卵したかどうかは確認できませんので、そのまま2ヶ月ぐらい待って割り出しを行います。場合によっては材から初齢幼虫がマットへ這い出してきますので、ケース越しに確認できることもあります。

ノコギリクワガタのブリード(幼虫飼育編)

ノコギリクワガタの幼虫は発酵マット・菌糸どちらでも飼育可能といわれています。菌糸飼育したものはかなり大きくなるようですが、より安全に飼育するのであれば発酵マットによる飼育をお勧めします。ただし、無添加の発酵マットよりは添加剤入りの二次発酵マットのほうが幼虫の成長がよいと思われます。初齢幼虫割り出し後は一時的にプリンカップで保管しますが、二齢になった段階で大きな容器へ移したほうがよいでしょう。
菌糸飼育の場合は1,000ccぐらいのガラス瓶から始め、3齢になった段階で♂は1,500〜2,000ccの容器へ移し、♀はそのまま1,000ccの容器で飼育を行います。ギラファノコギリ(亜種ケイスケイ)では、1,500ccガラス瓶による菌糸飼育で♂110mmが羽化しています。♀でも50mmに近い個体が羽化しています。羽化するまでの期間はギラファノコギリ♂で約1年〜1年6ヶ月、♀で1年ぐらいかかります。♀では途中餌交換が1回必要になりますし、♂の場合は2〜3回餌交換が必要になります。これはあくまで温度管理されている飼育環境での話ですから、飼育環境によっては幼虫期間が長くなったり短くなったりするでしょう。
マット飼育の場合は、アンテマットを1,000ccぐらいのガラス瓶に詰めて飼育を始めます。幼虫が3齢になった段階で♂・♀を判別し、♂は1,500ccのガラス瓶へ入れ替え、♀は同じサイズのガラス瓶で羽化まで飼育します。
最後に注意点ですが、ノコギリクワガタの3齢幼虫はブロー容器を齧って穴を開けてしまいますので、使わないほうがいいと思います。

ノコギリクワガタのブリード(ペアリング編)

ノコギリクワガタの中でも大型種になると、♀を鋏殺する恐れがありますのでペアリングの際には注意が必要となります。特に『ハスタート』や『ウォレス』などで♀殺しが多発するようですね。しかし、ペアリング時に起こる事故は、♂・♀どちらかの成熟度合いが完全でない等の原因が考えられますので、しっかりと成熟したペアを使えばペアリングは順調に行われます。でも心配な場合は、♂の大顎をテープや針金で固定するなどしておくと安心かもしれません。
ペアリングについては基本的に小ケースで行います。ケース底に成虫用の粗めマットを敷き、産卵材の割り出し屑を入れておきます。その中に♂・♀をいれて2〜3日様子を見てみます。あとケースの中にはできれば餌皿を入れてゼリーをセットしてください。ゼリーがこぼれてマットが汚れることも少なくなり、また♀が餌皿の上でゼリーを食べている間に交尾が行われるので一石二鳥なんです。成熟した♂は交尾意欲が旺盛なので、数時間後には餌皿の上で交尾しているのが確認できると思います。
交尾が確認できたら2〜3日で♂・♀を離すようにしてください。そのまま一緒にしておきますと、♂が♀を追い掛け回し最悪の場合は♀が♂に鋏み殺されてしまいます。そうなるとせっかく交尾が成功しても台無しとなってしまいますので、注意が必要です。


ツヤクワガタのブリード(産卵編)

ツヤクワガタは、マットに産卵する種類です。まず最初に、いかに良質な発酵マットを使うかが産卵に繋がってきます。ツヤクワガタの場合は種類によっても難易度が変わってくるのですが、ブルマイスターやデレッセルでは、良く発酵した二次発酵マットで特に目の細かいものが向いています。粗めの場合は篩いに掛けて目を細かくするとよいでしょう。カステルナウやインペリアリスのように難関種では赤枯れマットを使う方もいるようですが、我が家では試したことがないのでデータがありません。
主なセット方法ですが、大ケースの底に発酵マットを5センチくらい軽く敷き詰めます。その上にふんわりと同じマットを入れておくだけで産卵は可能です。半月ほど経ってから掘り返してみれば、卵が出てくるかもしれません。卵が発見できない場合はマットの水分を調節しながら再度セットしてみてください。
卵が出てきた場合はそのままマットに戻しておけば無事に孵化してくるでしょう。孵化した幼虫はプリンカップへ小分けし、成長度合いを見ながら大きな飼育容器へ移して飼育します。

ツヤクワガタのブリード(幼虫飼育編)

ツヤクワガタの幼虫は菌糸飼育に適合していませんので、マット飼育が中心となります。マットについては色々な意見がありますが、安全に飼育するのであればカブトマットが良いでしょう。終齢になったら添加剤入りのマットで大型幼虫を目指す方法もあるようですが、リスクを伴うので慎重に行った方がいいでしょう。初二齢幼虫は最初は900ccのブロー容器あたりで飼育し、終齢になるまでしばらく様子をみることとします。
初二齢幼虫は数カ月で終齢幼虫となりますので、タイミングを見計らって大きな飼育容器へ入れ替えを行います。クワガタ全般に言えることでもありますが、大きな飼育容器を使った方がより大きな個体を羽化させることができます。ツヤクワガタの場合はこの傾向が特に顕著に表れてくるので、長歯型の♂を狙う場合には惜しみなく大きな容器を使いましょう。ちなみに我が家では7リットルの飼育ケースを使っています。
また、幼虫期間をいかに長く保つかが長歯型作出のカギとなってきます。夏場の温度管理は特に重要で、最低でも20℃くらいを保つ必要があるでしょう。こう考えるとクーラーが必需品かもしれませんね。あとは放っておくのが一番で、忘れたころに立派な♂成虫が羽化してくるのを期待しましょう。

ツヤクワガタのブリード(ペアリング編)

ツヤクワガタの♂は攻撃的で♀を鋏殺する恐れがありますので、ペアリングの際には特に注意が必要となります。しかし、ペアリング時に起こる事故は、♂・♀どちらかの成熟度合いが完全でない等の原因が考えられますので、しっかりと成熟したペアを使えばペアリングは順調に行われます。成熟の目安ですが、触角を小刻みに震わせている個体であれば、ほぼ成熟しているとみて間違いないでしょう。でも心配な場合は、♂の大顎をテープや針金で固定するなどしておくと安心かもしれません。
ペアリングについては基本的に小ケースで行います。ケース底に成虫用の粗めマットを敷き、産卵材の割り出し屑を入れておきます。その中に♂・♀をいれて2〜3日様子を見てみます。あとケースの中にはできれば餌皿を入れてゼリーをセットしてください。ゼリーがこぼれてマットが汚れることも少なくなり、また♀が餌皿の上でゼリーを食べている間に交尾が行われるので一石二鳥なんです。成熟した♂は交尾意欲が旺盛なので、数時間後には餌皿の上で交尾しているのが確認できると思います。
交尾が確認できたら2〜3日で♂・♀を離すようにしてください。そのまま一緒にしておきますと、♂が♀を追い掛け回し最悪の場合は♀が♂に鋏み殺されてしまいます。そうなるとせっかく交尾が成功しても台無しとなってしまいますので、注意が必要です。

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